フリーランスとして独立することには、いろいろなメリットがあります。たとえば、時間や場所にとらわれずに働けますし、経験を積めば単価の高い仕事を効率的に請け負うこともできるでしょう。しかし、フリーランスとして独立したいと考えているエンジニアは、事前にきちんと準備しておくことが大切です。

実務経験やスキルの習得などとは別に、法律上の手続きや準備が必要です。これには、確定申告の準備も含まれます。フリーランスとして独立したエンジニアは個人事業主となり、税金を算出するために毎年確定申告をしなければなりません。確定申告は、節税措置の多い青色申告の方がメリットが多いです。
青色申告で確定申告をするには、「個人事業の開業・廃業届出書」を税務署に提出する必要があります。書類は国税庁のホームページから自分でダウンロードできるので、必要事項を記入して最寄りの税務署で手続きしましょう。開業届は業務開始日から1ヶ月以内に提出しなければならないため、忙しくなる前に手続きを済ませておくと良いです。

開業届が受理されたら、青色申告ができます。青色申告は毎年2月15日から3月15日までの期間に、「所得税の青色申告承認申請書」を所轄の税務署に提出して行います。新規開業した場合には、開業日から2カ月以内に提出しましょう。確定申告の作業は税理士などに依頼することもできますが、開業届を出していないと青色申告はできないので注意しましょう。